透析療法は腎臓の機能を完全に代行することができません。それによって起こりうる合併症を発症させないよう、別途対策やサポートが必要になります。
このページでは東京都内で、「オンラインHDFに対応」している最寄り駅から徒歩1分以内のクリニックの中で、合併症対策として「栄養指導」「エコー検査」「フットケア」を行っているクリニックを紹介します。
引用元:渋谷笹塚循環器HDクリニック公式HP
(http://sasazuka-clinic.jp/)
Google口コミ評価 | ★4.5(13件) ※2023年7月20日調査時点 |
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所在地 | 東京都渋谷区笹塚1-30-3 ビラージュ笹塚Ⅲ 4F |
アクセス | 京王線「笹塚駅」より徒歩1分 |
診療時間 | (月~土)8:30~14:30 (月・水・金)14:00~23:00 |
休診日 | 日曜 |
電話番号 | 0120-051-137(フリーダイヤル)、03-5738-1501 |
引用元:血管活性化医療腎研クリニック公式HP
(https://jinken-tokyo.jp/)
Google口コミ評価 | ★4.1(16件) ※2023年7月20日調査時点 |
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所在地 | 東京都新宿区高田馬場1-33-13 千年ビル2F |
アクセス | 西武新宿線「高田馬場駅」より徒歩1分 |
診療時間 | (月~金)9:00~14:30、14:00~21:30 (土)9:00~14:00、13:00~20:00 |
休診日 | 日曜 |
電話番号 | 03-3209-5211 |
引用元:東京ネフロクリニック公式HP
(https://tokyo-nephro-clinic.com/)
Google口コミ評価 | ★3.0(2件) ※2023年7月20日調査時点 |
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所在地 | 東京都豊島区駒込3-3-19 ORCHID PLACE 7F・8F |
アクセス | 東京メトロ南北線「駒込駅」より直結 |
診療時間 | (月~金)8:30~15:00 (月・水・金・土)8:30~15:00、14:00~23:30 |
休診日 | 日曜 |
電話番号 | 03-3949-5801 |
引用元:優人クリニック公式HP
(https://yujinkai.net/)
Google口コミ評価 | ★2.4(5件) ※2023年7月20日調査時点 |
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所在地 | 東京都練馬区田柄2-52-10 第10藤ビル4・5・6F |
アクセス | 東京メトロ有楽町線・副都心線「地下鉄赤塚駅」より徒歩1分 |
診療時間 | (月・水・金)8:30~22:00 (火・木・土)8:30~19:00 |
休診日 | 日曜 |
電話番号 | 03-5383-6760 |
透析治療において、予防や対策が必要とされる合併症。しかし、何らかのトラブルであるということは分かっていても、具体的にどのような症状が表れるかは詳しく知らない、という方もいるのではないでしょうか。
合併症には大きく分けて「短期的合併症」と「長期的合併症」が存在し、それぞれに以下のような違いがあります。
短期的合併症としてよく言われるのが、高血圧を伴う「透析不均衡症候群」ですが、透析開始直後だと逆に低血圧が問題となることもあるようです。
透析導入時に起こりやすく、血液透析によることが多いとされるのが「透析不均衡症候群」。これは透析で急激に老廃物や水分を除去していくうちに、一般的に排出されにくいと言われる脳や細胞内の老廃物との間に温度差が生まれ、体内がアンバランスになることで様々な症状を引き起こすものです。
症状としては頭痛や嘔吐、吐き気、透析中に生じる血圧低下、足がつるなど。特に血圧低下や足の異常などは身体が慣れた後も気を付けなければなりません。
【主な予防策】水分やたんぱく質、塩分を控えて無理のない透析を行う
透析不均衡症候群をはじめ、短期的合併症の場合は一般的に高血圧になりやすいと言われていますが、血液量の減少により心臓や血管の対応がうまくいかなくなると逆に「低血圧」になることも。こちらも頭痛や吐き気、あくび、動悸、冷や汗などが現れたら注意しておきましょう。
【主な予防策】透析開始前に医師が強心剤や血圧を下げる薬を処方することもある
透析治療は腎臓の機能を補うものですが、完全にその役割を補えるわけではありません。長年の透析治療により身体の機能に異常が生じると、以下のような長期的合併症を引き起こす恐れもあります。
透析患者は高血圧との関連ゆえに、動脈硬化が起こると比較的進行が速いとされています。その結果脳の血管が詰まって脳梗塞を引き起こしたり、血管が破れて脳出血に至ったりする恐れもあると言われているのです。手足のしびれや呂律がおかしいといった異常が目立ち始めたら、すぐに医師に相談しましょう。
【主な予防策】栄養指導や食事療法により、体重や血圧の変化を防ぐ
高血圧状態が続くと「心不全」のリスクも上がります。体重の増加が激しい場合にも起こりやすいとされ、症状としては息切れやむくみ、呼吸困難などが挙げられるでしょう。また、リンの過剰摂取により心臓の弁が石灰化する心臓弁膜症が生じると、そこから心不全に発展してしまう恐れも。心臓の異常は万が一悪化すると死に直結しかねませんから、早めに対処することが大切です。
【主な予防策】水分や塩分、ミネラルなどの摂取量に気を配り、血圧のコントロールを図る
透析が腎臓の役割を果たす上でどうしても難しいのが、効率のよいミネラルの処理だと言われています。腎臓が健康であればミネラルの中にあるリンも効率よく輩出できるのですが、うまくいかないと血液中に溜まっていくのです。これを高リン血症と呼び、カルシウムと結合すると動脈硬化の原因になると言われています。また、リン濃度が高まると副甲状腺ホルモンの分泌が過剰になり、骨が脆くなることも。
【主な予防策】食事療法によってリンの摂取をコントロールする
リンと同じように、血液中に蓄積しやすいものとしてはカリウムも挙げられます。高カリウム血症になると手足や口のしびれが起こったり、味覚や知覚の異常、脱力感などが症状として出てきたりすることがあり、最終的には不整脈や心停止に至る恐れもあるというから恐ろしいものです。カリウムは野菜や果物に豊富に含まれている栄養素なので、食べ過ぎないよう気を付けましょう。
【主な予防策】野菜や果物の摂取に気を配る
腎臓は、カルシウムの吸収に関しても大事な役割を果たしています。カルシウムが足りなくなると身体はどうするか、というと、何と骨に蓄積されたカルシウムを放出してカルシウム濃度を上げようとするのです。症状としては関節の痛みや変形などが挙げられ、これを骨病変と呼びます。少しでも異常を感じたら、すぐに医師の診断を受けましょう。
【主な予防策】体内のミネラルバランスに注意する、定期的に血液検査を受ける
腎臓が本来の働きを失うと足りなくなるものはたくさんありますが、そのうちのひとつには「エリスロポエチン」という造血ホルモンも含まれています。これが十分に分泌されなくなった結果、起こりやすいのが貧血です。立ちくらみだけでなく動悸やだるさ、倦怠感、息切れなどから分かることもあるので、注意しておくと良いでしょう。
【主な予防策】適度な運動、規則正しくバランスのよい食事
透析治療を行う上で、排出されなければならない老廃物を十分に除去できないこともあります。中でもなかなかすっきりさせられないと言われているのが「β2ミクログロブリン」。これはたんぱく質の一種で、アミロイドという物質を生み出す力があります。アミロイドが全身の骨関節組織に沈着した結果、手根管症候群や肩関節周囲炎、破壊性脊椎症といった障害を引き起こす恐れがあるのです。この現象は透析アミロイドーシスと呼ばれ、治療法がまだ定まっていないため、万が一の場合には整形外科とも連携しながら進行を遅らせる必要が。
【主な予防策】不明(血液中のβ2-MGを減らすための取り組みを行っているクリニックも)
透析を開始してから10年以上経つと、大多数の患者が発症するとされているのがこちらの「多嚢胞化萎縮腎」。これは腎臓が働かなったことで臓器が委縮してしまうという症状で、そこに「嚢胞」と呼ばれる袋のようなものができます。自覚症状は基本的にほぼないと言われていますが、時には出血するケースもあるようですから、念のため気を付けておきたいものです。
【主な予防策】:CT検査や超音波検査により、定期的に腎臓の状態を確認する
このように、透析は患者さんにとってなくてはならないシステムではありますが、一方で注意しなければならない合併症も存在します。腎臓が上手く働かなくなると免疫力や抵抗力も低下しやすいと言われているため、摂るべき栄養はしっかり摂取し、できるだけ規則正しい生活を心がけることが大切です。
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