現在全国には28万人もの透析患者さんがいると言われています。人工透析を受ける際は透析液に用いる水質の安全管理を徹底しているかについてしっかりと理解しておきましょう。
人工透析で利用する透析液は患者さんの健康を維持する上で欠かせない要素です。人工透析ではこの水質管理がとても重要なものと認識されているのですが、あまり患者さんには水質管理の重要性が伝わっていません。
一度の透析では100リットルを超える大量の水が血液と触れます。そのため人工透析の水質管理を徹底して行っているクリニックで人工透析を受けることは透析患者さんにとっても大きなメリットがあります。
また、人工透析を受けるときに注意したいのが細菌感染です。特に、透析液にフィルターを設け、エンドトキシンなどの毒素や微生物を取り除く事が大切だと言われています。透析のシステムについてしっかりと教育を行う事ができるクリニックは十分に信頼する事ができます。
透析液の浄化が不十分な場合に注意しなければいけないのは様々な感染症です。特に長時間透析を行っているクリニックでは通常の倍以上の透析液を利用するので、体への負担が大きくなる可能性があります。
透析液の内部は製造された直後は微生物などが存在しないのですが、水に問題があると透析を行う機械の内部にグラム陰性菌という細菌や細菌からの毒素、死骸などが入り込んでしまう事があります。
グラム陰性菌が作り出す毒素はエンドトキシンと呼ばれています。ショック・発熱・血圧低下などのエンドトキシンショックという病態を引き起こす事があり、特に注意しなければいけません。
エンドトキシンの測定にはカブトガニの血液を利用して作られるエンドトキシン測定試薬を用いて調べます。しかし透析の最中にエンドトキシンを調べるのは非常に難しいため、エンドトキシンが取り除かれた状態で患者さんの血液を浄化するシステムが必要です。ショックに陥ってしまうと緊急で病態を管理しなければいけないほど、体調に異変をきたすことがあります。
透析液の水質安全管理が重要とお伝えしたところで、そういった取り組みをする東京のクリニックをいくつかご紹介します。
渋谷笹塚HDクリニックではDドライという粉末型人工透析溶剤を利用し、精製時に細菌の混入を防いでいます。このほかにも、透析液をオンライン管理したり、透析効率をあげて常に綺麗な透析液を維持できるなど、長時間透析も可能な充実した透析設備があります。
都心部から近い立地なので、通院の負担も軽くすみます。また、万一透析のトラブルが発生した場合も適切に対応してくれるクリニックです。
東京ネクスト内科・透析クリニックでは透析監視装置やRO装置など透析関連機器が導入されています。山手線・常磐線・京浜東北線などの都心部の主要路線が乗り入れする日暮里駅からすぐ近くなので、通院への負担も軽く、人工透析を受けるのに適した環境が整っています。
また水質処理装置については、逆浸透精製水製造システムを週1回のタイミングで熱水消毒し、水質検査ではET、細菌ともに未検出とのこと。
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